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さし出ずる 此の日の本の光より 本居宣長(もとおりのりなが)

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も「愛国の和歌」を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の和歌はこちらです。

さし出ずる 此の日の本の光より 
高麗(こま)もろこしも 春を知るらむ

本居宣長(もとおりのりなが)

本居宣長は、18世紀最大の日本古典研究家といわれています。

享保十五年(1730年)生まれ。

享和元年(1801年)に亡くなりました。

伊勢国松坂(今の三重県松坂市)の人です。

木綿商家の次男に生まれ、一時は家業を継ぎますが、商売への関心は薄かったようで、医者となることを決意し、京都へ出て医学を学びます。

宝暦七年(1758年)、27歳の時、京都から松阪へ帰り医師として開業。

医業の傍ら、自宅で源氏物語など日本古典を講義。

賀茂真淵(かものまぶち)に入門し、古事記の研究に着手。

35年をかけて、古事記伝四十四巻を執筆しました。

この歌は天明七年、58歳のときの作です。

年の始めに詠める」との詞書があります。

高麗(こま)は朝鮮、もろこしは中国大陸のことですが、広く外国を指しているといってもいいでしょう。

春は、単に季節の春をいっているのではなく、平和とか民衆の幸福とかを指していると考えて読むと、歌の雄大さが実感できます。

思いますに、今の日本人は、間違った歴史教育や、長年にわたる景気低迷などから、自分たちの国「日本」に、自信と誇りが持てない面があると思います。

この歌の本質を心の「構え」として、驕ることなく、世界を視野に入れて、日々考え行動できたらと思っております。

きょうの和歌が、みなさまの心に感じるところがありましたら幸いです!




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