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【愛国の歌】かくしつゝ とにもかくにも ながらへて 光考天皇御製

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も愛国の歌をご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の歌はこちらでございます。

かくしつゝ とにもかくにも ながらへて 
君が八千代に 逢(あふ)由(よし)もがな

光考天皇御製

歌の詞書に

仁和の御時、僧正遍昭に、七十の賀給ひける時の御歌

とあります

「仁和の御時」とは、光考天皇の時代です。

僧正遍昭(そうじょうへんじょう)、俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。

蔵人頭(蔵人は天皇の秘書的な役割をする官職。頭はその長官)など要職を歴任。

仁明天皇の崩御により出家しました。

詞書から、この歌は僧正遍昭七十歳のお祝いに、光考天皇が詠まれた御製であることが分かります。

なんと、天皇陛下からのバースデー和歌なのであります!

歌の意味は

このような七十を祝う宴席を開き、ともかくもともに長生きをして
あなたの八千歳の宴でも会いたいものである

光考天皇はこのとき、御歳五十六。

ともに長生きして僧正遍昭の八千歳のお祝いをしたいと詠ったものの、その翌年か翌々年に亡くなってしまいます。

悲しいことに、光考天皇は自分が長生きはできないことを自ら感じられていたのでしょうか?!

今日の歌が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!




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