LITERATURE WAKA

季節を和歌で旅する 春から初夏へ 切ない暮春

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こんにちは

きょうは切ない歌

第二の勅撰和歌集、後撰和歌集の春の部、下の最後の歌

またもこん
時ぞと思へど
たのまれぬ
わが身にしあれば
惜しき春かな

紀貫之の歌

意味は、
春はまたやって来ると
知っている
でも、この身がいつまで生きているかわからない
過ぎ去っていく春が惜しい

実際、つらゆきはこの歌を詠んだ秋に亡くなる

切ない

たのまれぬ
わが身にしあれば

というフレーズ
切ない

この歌を春の部の最後に置いたことに
歌集の撰者たちのセンスを感じる

この歌を春部の最後に
置くきたくなる気持ち
おれにもわかる

1000年以上前の日本人の気持ちと
いまのおれの気持ちが
重なる

ではまた

スクー

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