皆さんこんにちは
蓬田でございます!
今日も「愛国の歌」を、皆様とご一緒に鑑賞して参りたいと思います!
今日は「愛国の歌」17回目です。
上衣(うはぎぬ)は さもあらばあれ
敷島(しきしま)の やまと錦(にしき)は 心(こころ)にぞきる
西郷隆盛(さいがうたかもり)
「ボロを着ても心は錦」とは、昔から言われている陳腐な表現ではありましょう。
でも、西郷南洲が言うと、口先ばかりじゃなく、実行力があり、質実な人格であるが故に、生き生きと蘇ってくるのであります。
上野公園にある西郷像は、実物とは全然違うらしいですね。
除幕式のとき、式典に参列した妹だったかは、除幕された瞬間「違う!」と思わず言ったとか。
嘘か本当かは、どうなのでしょう!?
上野公園の像について、個人的には、明治維新の巨魁であった西郷隆盛が、つんつるてんの浴衣を着ている姿が、痛ましく思えます。
名誉を回復したとはいえ、逆賊でしたから、軍服などの正装は難しかったのでしょう。
つんつるてんの浴衣と子犬を散歩させている姿が庶民的なので、子どもからも、若者からも慕われているのでしょうね。
歌に戻りまして、「敷島(しきしま)の」とは、「やまと」にかかる枕詞です。
本居宣長の歌に
しき嶋(しま)の やまごごころ 人(ひと)とはば
朝日(あさひ)にほふ 山(やま)ざくら花(はな)
と言うものがございますね。
今日の一首が皆様にとって感じるところがありましたら幸いです!