皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も愛国の歌を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!
今日の歌はこちらです。
久方の天(あめ)知らしぬる 君ゆゑに
日月(ひづき)も知らに 恋ひわたるかも
柿本人麻呂
「万葉集」挽歌に収められています。
薨去された高市皇子(たけちのみこ)を偲ぶ歌です。
高市皇子は、天武天皇の長男。
母親の位が低かったためか、長男でありましたが、皇位継承三位でした。
天武天皇が崩御されたのち、皇后であらせられたた高市皇子の母親が持統天皇として即位されると、高市皇子は太政大臣として持統天皇を支えました。
歌の意味は
薨去遊ばされ遥か彼方の天をお治めになっている君(高市皇子のこと)ですから
月日がたつのも覚えず恋し奉っているのです
「久方の天(あめ)知らしぬる」とは、天の国をお治めしているだろうという意味。
「日月(ひづき)も知らに」は、月日が経つのも分からないほど、の意味です。
「日月」は、第二句の「天」の縁語。
「恋ひわたる」は、日月の縁語です。
いまは天にある神の国をお治めしていらっしゃる高市皇子に対する、柿本人麻呂のお慕い申し上げる気持ちが伝わってきます。
今日の歌が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!