皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も「愛国の歌」を皆様と一緒に鑑賞してまいりたいと思います!
今日は「愛国の歌」18回目です。
えみしらも 見よや雲らぬ 日の本の
都大路(みやこおほぢ)の 秋(あき)の夜(よ)の月(つき)
松平容保(まつだいらかたもり)
松平容保は、会津藩九代藩主。
神道(敬神崇祖における皇室尊崇)、儒教精神、徳川家への随順が、容保の精神をかたちづくりました。
文久・慶応の間、京都守護職。
文化も歴史も異なる欧米の輩たちよ、日の本の都大路にさす秋の夜の月を見たまえ!
なんと堂々たる詠み振りでしょうか!
えみしとは、欧米の輩。
「雲らぬ日の本」というところが、個人的にはぐっときます。
ところで、芥川龍之介は、作品の中で、日本の力を「作り変える力」と表現しました。
まことに、そのとおりだと思います。
宗教で言えば、仏教も儒教もキリスト教も、日本に入ると、日本人は「作りかえ」ました。
わたくしはこの歌を読むと、芥川の「作り変える力」を思い起こすのです。
欧米の輩も、美しい日本の風景に接すれば、おのずと感化され、いつの間にか日本人の美徳に敬意を払っている。
この歌からは日本を愛し、外国に堂々と接する態度とともに、欧米人を感化する力も感じるのは、わたくしだけでしょうか?!
今日の一首が、皆様の心に感じるところがあれば幸いです!
※下の写真は、京都守護職時代の容保