皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も「愛国の歌」を皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!
今日は「愛国の歌」15回目です。
末(すゑ)の世(よ)の 末(すゑ)の末(すゑ)まで
我(わ)が國(くに)は よろずの國(くに)に すぐれたる國(くに)
宏覚禅師(くわうかくぜんじ)
宏覚は、京都西賀茂の正傳寺の住職。鎌倉時代人です。
文永年間、モンゴル(元)の使者が来朝。
「言うことを聞かなければ、軍を派遣し征服する」旨を伝えてきました。
わが国は朝議を開き、返書を遣わすことになりました。
その草案を書いたのが菅原長成(ふじはらのながなり)です。
その噂が流れますと、国賊として激昂する人がいました。
中でも、宏覚禅師は悲憤慷慨。
事実、北条時宗はモンゴルの言い分は無礼千万、返書は不要として、使者を追い返しました。
宏覚禅師は、蒙古降伏の祈祷を行います。
「重ねて乞ふ、神道、雲と成り風と成り、雷と成り、國敵をすい破し、天下泰平、諸人快楽(けらく)ならしめん」
こう書いた願文の最後に寄せたのがこの一首です。
願文の通り、神風により敵が砕け散ったのは、宏覚の至誠が天に通じたといって差し支えないでしょう。
この一首が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです。