皆様こんにちは
蓬田でございます!
きょうも愛国の歌を皆様と鑑賞してまいりたいと思います。
きょうは、愛国の歌10回目です。
ますらをの 涙(なみだ)を袖(そで)に しぼりつつ
迷(まよ)ふ心(こころ)は ただ君(きみ)のため
江藤新平(えとうしんぺい)
新平は佐賀の人。維新十傑のひとりに挙げられています。
戊辰戦争では、東征大総督府軍艦に任命されます。
江戸開城が決定すると、城内の文書類を接収しています。
いち早く文書を接収するところに、戦いと統治の能力が窺われます。
その後、岩倉具視に対して、江戸を東京と改称することを献言。
彰義隊と戦った上野戦争では、軍監として指揮し、彰義隊を瓦解させます。
維新後は、初代司法卿など要職を歴任。
明治6年、征韓論問題に端を発した政変で、西郷隆盛、板垣退助、後藤象二郎、副島種臣とともに下野。
佐賀に戻り、乱を起こします。
しかし乱は敗れ、捉えられて処刑。
上記の歌は辞世です。
涙(なみだ)を袖(そで)に しぼるとは、なんて女々しいと思われるかもしれません。
大丈夫といえども悲憤慷慨、あるいは悲しみの極みにあるときは、涙を振るうのです。
その後、明治22年に賊名を解かれ、大正5年、正四位を贈られます。
この一首に、皆様の心に感じるところがあれば幸いです
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