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【愛国の和歌】勅(ちよく)として 祈(いの)るしるしの 神風(かみかぜ)に 藤原為氏(ふじはらのためうぢ)

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も愛国の和歌を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の和歌はこちらです。

勅(ちよく)として 祈(いの)るしるしの 神風(かみかぜ)に 
寄(よ)せくる波(なみ)は 砕(くだ)けつつ

藤原為氏(ふじはらのためうぢ)

弘安四年(1281年)元寇襲来。

亀山上皇は、作者の藤原為氏を使いとして、伊勢神宮に国家の平安を祈願させました。

伊勢神宮からの帰り道、為氏は蒙古軍覆滅の知らせを聞きます。

この歌は、その時に詠まれました。

意味は

勅を受けて天照大御神に蒙古軍の壊滅と国家の平安をお祈り申し上げたしるしとして
押し寄せた蒙古軍は神風によって打ち滅ぼされてしまったのだ

寄せくる波」は、蒙古軍の譬えです。

作者の為氏は、鎌倉時代中期の公卿。

和歌の家である二条家の祖です。

「続拾遺和歌集」の撰者。

自身の和歌は、「続後撰和歌集」以下の勅撰和歌集に、あわせて200首以上が収められています。

慶応元年(1222年)に生まれ、弘安九年(1286年)に亡くなりました。官位は正二位、権大納言。

この歌は「増鏡」巻十老の波に出ています。

今日の和歌が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!




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