皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も中国の話題をお伝えしたいと思います。
今日の話題は、ここでこれまでも何回か取り上げた中国南部の洪水についてです。
中国南部では大雨が続き、河川上流のダムが決壊するなどして、洪水が広範囲にわたって拡大しています。
2020年6月29日の人民日報ネット版(日本版)では、オフィシャルな情報として被害の状況を伝えています。
それによると、今回の中国南方エリアで起こった水害の被災者は延べ1216万人。
死者・行方不明者は78人。(←被害の規模からすると極端に少ないように思えます!)
緊急避難した人は72万9000人。
倒壊家屋は8000棟以上、損壊は9万7000棟。
直接的な経済損失は257億元(約4000億円)に達していると伝えています。
官製メディアは、こうしたネガティブな情報は通常、あまり報道しません。
今回のような報道が出たということは、官製メディアも、洪水被害のことを隠しきれず、報道せざるをえなくなったという判断でしょうか?
もっとも報道されている被害状況の数字は、官製メディアに接するときの“常識”ですけれど、実際の被害を伝えているか疑ったほうがいいと思います。
大洪水被害の責任は日本?!
揚子江中流域にある巨大な山峡ダムは、貯水量の危険水域を超えました。
そのため、ダム決壊を防ぐために、放水を始めた模様です。
大雨に加え、放水による大量の水が揚子江を流れ、下流にある地域は大規模な水害になっていると思われます。
実際、大都市、南京も洪水被害が出ました。
中国最大の都市、上海もついに当局が数日前に洪水警報を発令し、現在は洪水に見舞われている模様です。
日本のマスコミはこうしたことを、これまで報道してきませんでした。
今回、中国官製メディアがオフィシャルに伝えたことにより、日本のマスコミも報道するのではないでしょうか。
日本のマスコミは、中国官製メディアの“報道基準”に沿って、ニュースを伝えていますので。
わたくしが心配するのは、この洪水被害は日本にとって決して他人事ではないということです。
どういう形か分かりませんが、この被害の影響が日本および日本国民の生活に及ぶでしょう。
少なくとも、そういうことを想定しないといけないと思います。
また、中国は今回の大規模洪水の原因を日本のせいにしてくるかもしれません。
決して荒唐無稽な話でないのは、これまでの中国当局の言動を知っている方ならば、ご理解いただけると思います。
日本人ひとりひとりが、こうしたことが起こることを想定して、精神的な心構えを持つことが大事だと考えます。