LITERATURE

源氏物語に挫折した皆様へ

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こんにちは〜 オヤジバンドで R & B を演奏してる蓬田でございます。

今回は源氏物語についてです。

日本が世界に誇る文学作品、源氏物語。1000年も前に書かれたとは、まさに奇跡といっていいでしょう。

きっとたくさんの方が通読したいと思われたのではないでしょうか。

しかし五十四帖という長編小説。途中で挫折してしまう方も少なくありません。

私もその一人でございました。
しかし試行錯誤を経て、おかげさまで今では、源氏物語を楽しく鑑賞できるようになりました。

今回は初心者の方がどうしたら源氏物語を楽しめるようになるか、私なりの見解をお話ししてみたいと思います。

源氏に関心ある方々のお役に立てれば幸いです。

いつか絶対読めるようになる

皆様は受験生ではないのですから、無理して辛い思いをして読む必要はございません。
楽しく読むのが大事ですよね。

私は誰でも、読みたいと思っていれば、必ず楽しく読むことができると考えております。

たとえ今読めなくても、半年後には読めているかもしれません。

ただ問題は、いつ読めるようになるのかは、本人でもわからないということです。

半年後かもしれないし、1年後かもしれない。3年後かもしれないし、10年後かもしれません。

私は30年ぐらいかかったように思います。

今は読めなくても、いつかは絶対読めるようになるんだという強い気持ち、覚悟のようなものが必要だと思っております。

だから、いつ読めるようになってもいいように、準備が必要です。それについて、次にお話しします。

テキストを手元に置く

初心者の方が源氏物語を鑑賞する手っ取り早い方法の一つは、話の筋を理解することだと思います。

今は現代語訳の源氏物語が何種類も出ております。

有名なものでも
瀬戸内寂聴
田辺聖子
与謝野晶子
谷崎潤一郎
そうそうたる大作家先生が、源氏を現代語に翻訳されております。

漫画もございます。
大和和紀先生のあさきゆめみし

こうした本を本屋や図書館でパラパラとページをめくってみて、自分の感性にあった現代語訳、あるいはマンガを一つ購入して、手元に置いておくと良いと思います

そして、暇な時にちょっと手にとって読んでみる。なんだかよくわからなかったら、本棚に戻す。

気が向いたらまた手に取って読んでみる。面白くなかったらまた本棚に戻す。

こういうことを何回か繰り返していると、あるとき急に面白く読める瞬間がやってきます。

それからは、一気にグイグイと読んいくことができると思います。

五十四帖という長い小説ですから、時間をかけて、自分のペースで楽しんで読んでいかれたら良いでしょう。

源氏物語の全体を把握したとき、それが源氏の世界に本格的に足を踏み入れた瞬間です。

原文で味わうのが最終目標

最終的な目標は、源氏物語を原文で読むことです。

源氏物語は重層的多義的に書かれており、原文でないと、その本来の面白さは味わえません。

私は、文学作品はどんな風に読んでも、その人なりに楽しめればよろしいと思っています。

だから源氏物語も、現代語訳だけを読んでもいいのです。

全体を読まなくて、興味のある所だけを選んで読んでも、そういう鑑賞の仕方も大事だと思います。

ただ、せっかく網の目のように工夫や仕掛けが施された源氏物語という、世界でも稀な作品が目の前にあるのです。

それを読み解いていく楽しさを味わうのも、挑戦のしがいがあります。

原文で読むのは、多少ハードルはありますが、今我々が使っている日本語と同じ日本語です。
そんなに難しいことではないです。

原文で読むことで、日本の文学や文化に対する地平が、一気に開けます。

原文で読むコツなどについては、また違う機会に書いてみたいと思います。

お互い悔いのない人生を送りましょう!

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