LITERATURE YOMO-POEM

夏目漱石漢詩 無題九月十六日 YOMO超訳

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空に浮かぶ白い雲を心に思い描く
ぼくの気持ちはようやく落ち着きを取り戻す

虚ろな影を思うとき
君との気持ちが重なる

密やかな水音のそば
花が静かに開き始める

空から落ちてくる絹の雨は
寂しさの窓に降り注ぐ

ぼくは細い杖に寄りかかりながら
川向こうの真っ二つに折れた石碑を見ようとする

苔むした石橋を渡ると
小鳥が驚いて飛び立つ

もう見られないと思っていた蕙と蘭
ひとけのない谷で高貴な香りを放つ

その香りをのせた一筋の風が
君子の国、日本を吹き流れる




スクー

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