皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も中国についての話題を、皆さんと共有してまいりたいと思います!
中国共産党の最高意思決定機関は、党中央政治局常務委員会です。
その常務委員会のメンバーのひとり趙楽際(ちょうらくさい)が、コロナウィルスに感染しているのではという情報が流れました。
本当にコロナウィルスに感染したかどうか、確認する術(すべ)はありません。
しかし、こうした噂が流れたことに、注意を払う必要があると考えております。
中央政治局常務委員会とは
中国では、中国共産党が国家を指導することになっています。
ここが現代中国を理解するポイントのひとつですね!
日本では憲法が最高法規で、政党も憲法の規定に従わなければいけません。
一方、中国では憲法の上に共産党があるわけです。
その共産党の最高意思決定機関が、中央政治局常務委員会です。
7人のメンバーで構成されています。
憲法より上の共産党の最高意思決定機関ですから、中国の最高指導部です。
政治局常務委員会は毎週1回開催。
中国の政策は、毎週開催される常務委員会で、メンバーの7名が決定しています。
趙楽際とはどんな人?
趙楽際は1957年(昭和32年)生まれ。
青海省という中国西部の辺境の土地で生まれました。
北京大学哲学系を卒業。
青海省省長、青海省党委員会書記など、青海省に関わる仕事を30年近くしました。
中国西部ののある陝西省党書記にも就任。
在任時の2007年、現在の共産党総書記である習近平の父親で、八大元老(1980年代から90年代にかけて、中央政治局常務委員会を凌ぐ権力を持った長老集団)のひとりだった習仲勲の墓を巨大な陵墓に改造、記念館も建設しました。
陵墓と記念館は7000平方メートルの広さを持ち、駐車場などを入れると2万平方メートルを超える、古代皇帝陵墓にも匹敵する大きさだということです。
また、趙楽際は、党員の腐敗などを監督する機関、中国共産党中央規律委員会のトップ(書記)でもあります。
今日の記事が、皆様の中国認識にとって、もしご参考になるところがありましたら幸いです