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北海道の町で小学1年から中国語学習

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

きょうは、小学1年生から学校で中国語を勉強することについて、皆さんと考えられればと思います。

日本の文化や国の安全を考えるにあたって、ご参考になりましたら幸いです。

町を挙げて中国語教育

北海道の東南部に白糠(しらぬか)町がございます

小さな町で、世帯数は約4000、人口は約7600人です。

この町では、小学校1年生から学校で中国語を教えています。

白糠町は「ふるさと教育」を、平成9年度から推進。白糠町のウェブサイトによれば、「ふるさと教育」とは、故郷に心を寄せ、世界に羽ばたくグローカルな人を育む教育ということです。

「ふるさと教育」の重点施策として、学校教育における「学力のびのびプラン」というものがあります。

そこには「基礎学力定着プログラム」「食育知育推進プログラム」などと並んで、「外国語習得プログラム」があります。

同プログラムの「ECタイム」と呼ばれる授業時間では、小学校1年から中学校3年までの児童・生徒が、英語と中国語を「話せる」「聞ける」ようにするための学習が行われています。

また、学校以外の活動では、長期休業中に1泊2日で、英語と中国語を学ぶ「ECキャンプ」を行います。

学習した中国を活かす活動として、台湾の新台北市青山国民中小学校と、インターネットによるテレビ電話授業などの交流を行っております。

ふるさと教育に中国語は必要?!

わたくしはこのことを知りまして、以下の点が心配になりました。

1 小学1年生から中国を学ぶ必要があるのか?

小学校1年生から、中国語と英語の授業を行うことが必要なのか、わたくしは疑問でございます。

いま子供たちに教えるべき内容は、外国語ではなくて、日本の言葉や日本の文化だと思います

科目でいえば、国語と日本の歴史です

2 ふるさと教育に中国語はそぐわないのでは?!

ふるさと教育を行うにあたり、「世界に羽ばたくグローカルな人材」の育成を目指しておりますが、「ふるさと」と「中国語」は、馴染まない気がいたします。

人材育成の考え方につきましても、「グローカル」というアプローチよりも、日本や地域の歴史や文化をしっかり学び、日本の文化が培ってきた日本人としての考え方を身に付ける方が、グローバルで通用する人材になると思うのは、わたくしだけでしょうか?

3 台湾の子供たちと交流について

個人的には、台湾と日本の結びつきは、今後さらに強めていく必要があると考えています。

その意味から、台湾の子供たちと交流するのは、とても宜しいと思います。

どのような経緯で、台湾の学校と交流することになったのかは、分かりません。

ただ、懸念しますのは、もし先生や教育関係者が、台湾と中国との関係をきちんと理解していないと、子供たちに誤った情報や印象を与えてしまうのではないかということです。

もし、先生方が「中国の一部としての台湾」という認識で交流しているとしたら、大変な問題です。

また、昭和20年まで台湾は日本の一部でしたが、それは欧米諸国の植民地経営とはまったく異なる日本独自の外地経営でした。

日本による台湾人の教育、台湾本土におけるインフラ投資などは、当時を生きた台湾の人々にも肯定的に受け止められています。

先生方が、昭和20年までの日本と台湾との関係を、どこまで事実に基づいて理解しているのかも不安がございます。

中国語を学ぶこと自体はいいこと

以上、白糠町の中国語教育の様子を簡単ですが紹介してみました

北海道の小さな町で、小学校1年生から中学3年生まで、町を挙げて中国語を学んでいることについて、皆さんはどのようにお考えになるでしょうか?

わたくしは、中国語を学ぶこと、それ自体は宜しいことだと思います。

中国語を学ぶことで、言葉だけでなく、中国の文化や歴史、中国人の考え方に触れることができます。

それは、中国を考えるときに、大いに役立つと思います。

また、中国と日本は文化的に長い時間にわたって交流を深めてきましたから、中国の言葉や文化を考えることは、日本の言葉や文化を見直すきっかけになります。

わたくし自身、大学で中国語、中国思想、中国文学を学びました。

そのとき勉強したことは、大学を出てから長い年月がたちましたが、いまでも大変に役立っております。

わたくしが心配しているのは、上記に書きました3点でございます。

皆様はいかがお考えになりますでしょうか?

スクー

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