秋風散紅葉
片片紅葉逐風揚
孤雁哀聲入遠蒼
善惡幻生如影過
浮生隨緣等微光
YOMO
令和六年十一月
読み下し
秋風紅葉を散らす
片片(へんぺん)たる紅葉(こうよう)風に逐(お)われて揚(あ)がり
孤雁(こがん)の哀声(あいせい)遠蒼(えんそう)に入る
善悪(ぜんあく)は幻生(げんしょう)し影(かげ)の過(す)ぐるが如(ごと)く
浮生(ふせい)は縁(えん)に随(したが)いて微光(びこう)を等(ひと)しとす
訳
秋風が紅葉を散らす
紅葉は一枚一枚風に追われて空に舞い上がり
孤独な雁の悲しい声が遠い空の彼方へ消えていく
善も悪も幻のように現れては影のように消え
浮世の命は縁に従い、儚い光と等しい
杜甫風の表現として、句の緊張感と詩意の深みがある。
「逐風揚」や「遠蒼」といった表現で自然描写に雄大さを与えた。
同時に「幻生」「微光」で人生観の儚さと哲理性を際立たせた。