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【愛国の歌】風かよふ 寝覚めの袖の 花の香に 俊成女

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も愛国の歌を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の歌はこちらです。

風かよふ 寝覚めの袖の 花の香に
かをる枕の 春の夜の夢

俊成女

新古今集に載っている歌です。

俊成女(しゅんぜいのむすめ)は、鎌倉時代前期の人。

父親が政争で失脚し、母方の祖父の藤原俊成に引き取られ、養女として育てられました。

成長して結婚しましたが、夫が別の女性を妻に迎えたため、妻としての役割をなくし、和歌の道に生きました。

勅撰和歌集にたくさんの歌が入首しているほか、数多くの歌合せに参加し活躍しました。

この歌ですが、内容が難しいです。

まずは、歌の内容に沿って現代語訳してみます。

朝目覚めると、風が吹いてきた
風が運んできた花の香りが、私の袖を羽織らせている
枕も花の香りがする
その枕で春の世の夢を見ている

歌の内容を現代語訳すると、こんな感じになります。

でも、意味がつかみにくいですよね!

作者は、夢を見ているのか、目覚めているのか判然としません。

「春の夜の夢」とありますので、夢を見ているのだろうとは思われます。

一方で「寝覚めの袖」とありますので、目が覚めています。

夢か現(うつつ)か判然としない、この世界観がこの歌の魅力でしょう!

和歌でいうとことの「幽玄」「有心」の境地といえるかもしれません。

文章だとこういう内容は、なかなかに表現しにくいです。

(こういう文学作品もあるにはありますが。。。)

和歌は、こうした内容も凝縮して表現できるところが強みであり魅力だと思います!

今日の歌が、皆様の心に感じるところが新ましたら幸いです。




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