皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も愛国の歌を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!
今日の歌はこちらです。
岩躑躅(いはつつじ) 折りもてぞ見る
せこが着(き)し くれなゐ染(そ)めの 色に似たれば
和泉式部
「後拾遺集」に載っている歌です。
意味は
岩ツツジの花を手折って懐かしい思いでずっと眺めているのです
夫が着ていた紅ぞめの服の色に似ていますので
女性らしい、いじらしい、男性のわたくしからすると、とてもかわいらしい感じの歌です。
岩ツツジは岩に張り付くように咲いている野生のツツジです。
今、道路や公園などでよく見るツツジは、江戸時代に作られたもので、岩ツツジとは別種です。
岩ツツジは、今のツツジよりひと回り小さい花を咲かせます。
和泉式部が歌を詠んだ当時、岩ツツジの花は恋心と結びついていたようです。
和泉式部はもちろん、そのことを踏まえて詠んだのでしょう。
今日の歌が、皆様の心に感じることがところがありましたら幸いです!