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名(な)のために 佩(は)けるけるにはあらじ

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皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も「愛国の和歌」を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の和歌はこちらです。

名(な)のために 佩(は)けるけるにはあらじ
我(わ)が太刀(たち)は ただ大君(おほきみ)の 勅(ちよく)のまにまに

八田岩馬(はつたいはま)

この歌は明治三十八年、日露戦争関係の和歌などを収めた「山櫻集(やまざくらしふ)」に出ているものです。

作者の八田岩馬は歩兵伍長。

詞書に「出征の折人々の功名せよと励ましすすむるに答へて、洋燈(ランプ)の笠に書きつけたる」とあります。

意味は読んだとおりです。

我が太刀は名を上げるために揮うのではない。

大君の仰せに従うのみである。

ちなみに、刀と太刀との違いですが、刀や脇差しは刃を上にして、帯に差して身に着けます。

だから「差す」と言います。

一方、太刀は刃を下にして、腰にぶら下げて身に着けます。

そのことを「佩(は)く」と表現します。

刀は、陸上において両手で使う武器。

太刀は、馬の上で片手で使う武器です。

八田伍長の場合、歩兵ですので刀であったろうと思われます。

今日の一首が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!!




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