皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も「愛国の歌」を1首ご紹介したいと思います。
今日は「愛国の歌」6回目になります。
八千矛(やちほこ)の 一(ひと)すぢごとに
ここだくの 夷(えみし)の首(かうべ) つらぬきてまし
藤田東湖
東湖は碩学であり、勤王の志に厚い人物です。
惜しくも、安政二年の江戸大地震で亡くなりました。
歌の中の言葉で、分かりにくいところを見てみましょう。
「ここだけ」は、たくさんの意。
最後の「つらぬきてまし」は、貫きたい!という意味です。
文政七年、イギリス艦が常陸大津浜を騒がせました。
青年東湖は死を決して、英国人を斬ろうとしたことさえあります。
この歌は一見すると、大変に荒々しい感じです。
夷(えみし)の首(かうべ)を貫きたいと詠じたのは見栄でなくて、本心であったのです!