(写真提供:内閣広報室)

2025/12/6

中国政府は高市総理の台湾有事発言に過剰に反応している。

その理由を考えた。

現在進行形の国際政治問題なので、本当のところは分からない。

現状整理の意味も込めて、いくつか思いつくままにあげる。

<1>
そもそもの発端は立憲民主党の岡田議員が執拗に質問を繰り返し、高市総理が「台湾有事となったとき、米軍が出動したら、日本の存立危機事態となり得る」と発言したことである。

中国は岡田議員を利用して、高市総理からこうした発言を引き出したという可能性は考えられる。

余談だが、立憲民主党の野田代表は、高市総理と討論したあと、「高市総理は先の発言を撤回したと受け止めた」と発言した。

わたしはこの発言を聞いたとき、高市総理が自分の発言を撤回したのかと思った。しかし、野田代表の趣旨は「撤回したと私は思った」ということである。

岡田議員が火を点けて、野田代表が消した、という格好だ。

<2>
高市総理は総理就任直後、中国の習近平国家主席と会談した。

その席で高市総理は習に、主席地域と国際社会の平和と繁栄を果たしていくべきことをまず伝えた。

そして、東シナ海に中国の活動、レアアース問題、法人拘束、在留邦人の安全確保、香港とウイグルにおける懸念を率直に習主席に伝えた。

習主席は高市総理の強い懸念の表明にメンツをつぶされた。

習主席は反撃のチャンスを作った。

高市総理から「問題発言」を引き出すよう、岡田議員に働きかけた。

「問題発言」が出ると、高市総理と日本への攻撃を始めた。

<3>
上の説明はもっとものようにみえる。しかし、疑問もある。

石破総理も2025/11/15、ペルーで習近平国家主席と会談したとき、中国軍が日本近辺で活動を活発化していることに懸念を表し、深圳での日本人男児の殺害事件にも言及し、在留邦人への安全対策強化を要請した。

日本の総理は基本的に習主席に対して高市総理と同じ懸念を伝えている。

それなのになぜ、今回は過剰に反応しているのか。

<4>
高市総理と石破総理(そしてこれまでの総理大臣)との違いが理由だろう。

何が違うか。

日本国民はそれを考えないといけない。

<5>
高市攻撃の裏には、習主席の怒りがあるのかもしれない。

会談をセッティングした当事者は中国外務省だ。

習主席は外務省を非難した。

王毅外相をはじめ中国外務省は、習主席の意に沿う行動をとらなければならない。

<6>
日本国内でも高市非難をしている人や団体がある。

誰が高市発言を非難し、誰が高市発言に理解を示しているのか。

今回それがはっきり分かった。日本の国益に沿わない行動をとる人物・団体が一層明らかになったのは喜ばしい。

<7>
わたしたち日本国民が気を付けないといけないことを書く。

わたしは支那事変が起きるまでの発端と経緯を思いだすことが大事だと思う。

中国共産党の工作で盧溝橋事件が起きた(わたしはそう考えている)。

日本と蒋介石政権は事件の不拡大を貫いた。

しかし、共産党は在留日本人の殺害などを行い、日本人の反中感情をあえて創出した。

メディアは反中を煽った。

国民と政治は反中に傾いた。

共産党の思惑どおり、蔣介石政権と日本は終わりのない戦いに巻き込まれた。

これが支那事変である。

☆   ☆

話を現在に戻す。

中国が理不尽なことを言っても反中になるのはいけないのだ。

反中になる必要はない。無視、関わらない、という態度がいいのだろう。

中国政府が日本の国益に反すること、日本人の人権に反することをやったら、わたしたち国民は日本の政治家に毅然と対応するよう要求する。

今回、中国は過剰な反応を意図的に行っている。

その裏には国際社会の思惑もあるだろう。

わたしたちは感情的に反応せずに、それぞれの立場でしっかりと国を守ることが大事だと思う。