春の彼岸が過ぎ、庭の紅木蓮のつぼみが大きくなってきた。
ところが、庭に来る鳥たちが紅木蓮のつぼみを食い散らかしている。
去年までは見られない光景である。
近くの雑木林が宅地となって、えさが少なくなったには違いないが、空から木蓮の枝にとまった鳥は、ようやく柔らかに膨らんだつぼみを、二、三回くちばしでつついて、つぼみを食べているのかどうか見ていては分からないが、そうするとつぼみは無残にも枝から落ちてしまう。
鳥たちが庭に来るのは風情があってよいのだが、食い散らかし方はなんとも憎らしい。
紅木蓮(べにもくれん)
つぼみ柔らか
膨らみを
鳥がついばむ
痛くはないか
YOMO