2009年、銀座にアバクロが出店した。

俺はアバクロブランドの服には興味はなかったが、ファッションは関心あるので、店の前に行った。

たくさんの人が店舗の中に吸い込まれていく。

出てくるひとより入っていく人のほうがはるかに多い。

中はすし詰め状態ではないかと、俺は心配した。

そんないらぬ心配はよそに、ドアマンは次々と人を入れる。

店内の暗めの照明やクラブのような雰囲気が、外にいてもひしひしと伝わる。

ドアがあくたびに、店内に充満しているオリジナルの香りが外に漏れ出し、嗅覚を強烈に襲う。