横浜港に停泊するクルーズ客船ぱしふぃっく びいなす
日本籍で2番目に大きなクルーズ客船
客室は全室海側
就航年月：1998年4月
主機：Diesel United 12PC2-6 (9,270馬力×2基)
総トン数：26,594トン
全長：183.4m
幅：25.0m
巡航速力：18ノット
甲板数：12層
喫水：6.5m
旅客数：620名
乗組員：220名
船種：クルーズ客船
船籍：日本
所有者：新日本海フェリー
運用者：日本クルーズ客船
建造所：石川島播磨重工業東京第一工場
母港：大阪港
姉妹船：おりえんとびいなす
堂々たる偉容のクルーズ客船である。
白い船体は、海の空の青と幸福な色の組み合わせだ。
自分の目を、カメラの望遠レンズで遠くを見るように、前甲板の上には何があるのだろう、艦橋の部分はどうなっているのだろう、煙突の側面には何が描いてあるのだろうと、せわしなく動かしているうちに、地鳴りのような汽笛を2回打ち、船体が静かに動き出した。
それは、信じられない光景だった。
200メートル近くある船体は、海の底にしっかりと固定されているものと思っていた。
それなのに、するすると海面を滑り出したのだ。
地鳴りの汽笛を、もう一度鳴らした。
巨大な生き物に思えた。
穏やかな海面に、大きな弧を描きながら巨大生物は、ゆっくりと動いている。
わたしは、それが横浜ベイブリッジの下をくぐるのを見届けて、海に背を向け帰宅するため歩きだした。
