
習志野駐屯地 一般開放日
今年は、桜の開花が例年より遅いみたいだ。
僕が学生の頃は、入学式が終わって、新学期に入っても、校庭の桜は満開だったのをよく覚えている。
それがいつの間にか、地球温暖化のせいなのかもしれないが、開花の時期が早まり、最近は入学式の季節には葉桜になってしまって、新入生は満開の桜が見られずに可哀そうだとずっと思っていた。
ところが、今年令和7年の春は、入学式のちょうどそのタイミングで桜が満開だ。
僕と妻は、習志野駐屯地に向かって歩いてたら、道沿いに小学校があって、校庭ではたくさんの新入生の親子が、満開の桜を背景に記念撮影していた。
目が眩むほどの幸せな光景であった。
習志野駐屯地の近くに来たら、基地に入る人々の列が成田街道沿いに並んでいた。
列の最後には、若い隊員がふたり立って、並んでいる人たちの安全を確認していた。
「おはようございます」
僕は若い隊員に挨拶して、僕らは列の最後尾についた。
精鋭無比 第一空挺団

僕らは駐屯地の広場に出た。
中央に高い塔が立っている。
空挺団員が降下訓練を行う設備だ。
塔の中央には「精鋭無比」と書かれている。
第一空挺団は「第一」と付いているが、第二、第三はなく、日本で唯一の落下傘部隊である。
敵地に空中から降下・潜入し任務を遂行する。
任務が完了しても、基本的に味方が迎えに来るまでは敵地にとどまるわけである。
空挺団員は、自衛隊員のなかでも、鍛え上げられた体力・精神力を持つ精鋭である。
天皇陛下、演習をご覧になる

習志野基地には、歴史的建築物が現存している。
かつて「御馬見所(ごばけんじょ)」と呼ばれた近代建築だ。
いまは空挺団の歴史や装備を展示する「空挺館」となっている。
僕は近代建築を見るのが好きだ。
都内にはいまでも、多くの近代建築が残されている。
九段下交差点に立つ九段会館は、なかでも好きな建築だ。
僕は小学生の頃から、建築家になるのが夢だった。
自分が設計した建物で、たくさんの人が働いたり暮らしたりするのを想像すると胸が高まった。
ところが、建築家になるには難しい数式ができないとダメなことが分かり、数学が苦手だった僕は、いつの間にか建築家になる夢を忘れてしまった。
御馬見所だが、ここは天皇陛下や皇族方ゆかりの建物だ。
明治天皇はこの建物の2階バルコニーから、陸軍の演習をご覧になられた。
建物のなかには、皇族方が宿泊された部屋もある。
鎮魂の碑

志半ばで殉職された空挺団員の鎮魂の碑が、駐屯地内に建っていた。