高架連雲路
遠眺観輪旋
青天鋼骨映
小箱如連珠
YOMO
令和六年師走
読み
高架雲路ニ連ナリ
遠(ハル)ニ観輪ノ旋ルヲ眺(ナガ)ム
青天ニ鋼骨映(ハ)ヘ
小箱ハ連珠ノ如シ
意味
高架線の電車は、まるで雲に届くほど高いところを走っている
車窓から遠くに観覧車が見える
青い空に観覧車の鉄骨がひときわ映えている
観覧車の小さなゴンドラが連なる様子はまるで真珠のようだ
鑑賞
私は柏から東武野田線に乗り春日部に向かった。
野田市駅のあたりになると、最近できたばかりの高い高架線を電車は走る。
このあたりは高い建物がなく、車窓からは遥か遠くまで見渡せる。
まもなく野田市駅にさしかかろうとしたとき、右手の遠くに大きな観覧車が見えた。
住宅と畑と雑木林が広がる平らな土地に、突然現れた遊園地の構造物は、現実のものとは思えなかった。