黎明幽道 我独歩行
冬夜無声 星稀光寒
人家無影 冷気不動
万象如死 天地閉息
YOMO
令和六年師走
読み
黎明ノ幽道 我独リ歩ミ行ク
冬夜声無ク 星稀(マレ)ニシテ光寒シ
人家影無ク 冷気動カズ
万象死セレルガ如ク 天地息ヲ閉ヅ
意味
夜明け前の静かな道を
わたしはひとり歩いている
冬の寒い夜 まわりには物音ひとつない
空を見上げれば わずかな数の星が微かな光を放っている
道端の人家は暗く人の気配は無い
冷たい空気は張り付いたように動かない
すべてが死んだようであり
天地は息をするのを止めてしまったのだ