上皇上皇后両陛下は令和六年四月九日、昭憲皇太后百十年祭のため明治神宮をご参拝された。
当日は大雨であった。
上皇后陛下は拝殿に入られるとき、段差でおつまずきになり、傍らにいた皇宮警察の女子警察員はおからだを支えた。
テレビニュースはこの場面をことさらに強調して報道した。
わたしはとても違和感を感じた。
この報道を担当したテレビ局の関係者は、もし自分の年老いた祖母や母親が段差でつまづいてよろける場面を、メディアを使ってことさらに広めるだろうか。
このニュースをいっしょに見ていた私の母親も「よろけた場面をテレビで流されておかわいそう」と言っていた。
報道する側の悪意を感じた。