船橋市街地の中心、本町とおり。
ここは江戸時代、成田街道でもっとも栄えた宿場町であった。
成田街道とは、成田山への参詣でとおる道である。
幕府は佐倉街道と呼んだ。
江戸庶民は二泊三日で成田山への参詣を楽しんだ。
江戸に住む人たちにとって、もっとも行きやすい小旅行のひとつが成田山詣であったのだろう。
江戸を発ち、まず一泊するのが船橋である。
だから、船橋宿はそうとう栄えたはずだ。
本町とおりは、西から東へ一直線に伸びている。
その両側に飲食店、小売り、銀行などが並ぶ。
江戸時代でも同様に、店舗が軒を並べ繁盛していた。
船橋東照宮と御殿稲荷神社は、本町とおりから入った小道の先にある。
(写真は平成二十三年(2011)4月10日撮影)