令和五年9月8日
NTT、そうなる前は電電公社。
昔は、電話回線を家にひこうと思ったら、この会社一択だ。
「もしもし、家に電話をひきたいんですけれど、、、」
電話を家にひくとき、電話局へ電話して申し込んだような気がするが、
電話はないのだから、それはできるわけなく、
電話局まで出かけて行って、窓口で申請したはずだと彼は思いなおした。
通信の自由化で、NTT以外の事業者も電話回線を提供できるようになった。
それ以来、彼は通信事業者の整理がついていない。
第二電電とか、KDDIとか、よく分からない電話会社が出てきた。
1990年代後半になると、パソコンとインターネットが嵐のような勢いで暮らしや仕事の中に入ってきた。
小さな会社でも、パソコンがオフィスに鎮座するようになった。
彼が勤めていた社員10名ほどの会社でも、パソコンが一式がFAX複合機のそばに置かれ、そこではインターネットも見られた。
20代、30代の若者たちは、自宅のアパートでインターネットを楽しむようになった。
しかし彼の頭のなかは、依然としてNTT一社独占のままであった。
令和五年のある日、NTT特約店の若い営業担当者が彼の会社に来た。
彼はいま、以前勤めていた会社を辞め、独立して勤めていた会社よりさらに小さな会社を経営していた。
営業マンは彼に教えてくれた。
・NTT
・au
・JCOM
・nuro
NTTと同列の事業者はこの4つで、
〇〇光、というサービスを提供している会社は、くさるほどある。
このように理解していいのだと。
彼は頭の中の通信事業者地図を、営業マンの言う通りに書き換えた。