わたしはふと、リアリズム文学とはどういうものなのか、どんなふうに説明されているのか知りたくなって、スマホで検索してみた。
ある論文にこんなことが書いてあった。
・リアリズムの創作手法は、リアリズム文学の本質的問題ではない
・リアリズムをリアリズムたらしめている最も基本的で本質的な問題は、複雑多様な現実のなかから、正しい世界認識によって、諸現象、諸形象、諸関連の真実を見抜くこと
・つまりは、典型的状況における典型的性格を正しく明確に把握することとしか考えられない
・くそリアリズムがリアリズムといえないのは、そこには「典型」の認識が欠乏ないしは歪んでいるから
・リアリズム文学の創造は、まず現実を見据えてそこから個及び全体の関連の真実を把握すること、次いで、それを適切な方法によって芸術的に再現するという、ふたつの過程の統一的な総合として達成される
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「現実」から「正しい認識」で「現象の真実」を見抜くことが大事なようだ。
「典型」の認識が大事で、それこそがリアリズム文学を成立させている大切な要素だということはよく分かった。