トルコ大統領選挙 エルドアン勝利

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写真出典:ウィキペディア

以下は「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成30年(2018年)6月27日(水曜日)弐からである。

 6月24日に行われたトルコの大統領選挙ならびに国会議員選挙で、現職のエルドアン大統領が圧勝した。

 得票は53%、次点の野党候補は30%、しかし国会は定数600のうち与党AKは過半数に届かず、保守新党との連立になる。女性議員が103名当選と、イスラム圏での女性の活躍がトルコでは突出していることも特筆するべきだ。

 エルドアンはトルコ全土の大学にモスクを建設し、明瞭に「イスラム回帰」を主唱してきた。しかし経済は近代化路線堅持という矛盾した路線である。西側はキリスト教ゆえに、この異教徒の国を異端視する。

 地図をよく眺めると判然とすること。トルコの西側ギリシア、ルーマニア、ブルガリア、セルビア、その北のハンガリー、チェコ。。。全部がキリスト教圏。

 つぎに東側を北へのぼっていくと、アルメニア、ジョージア(グルジア)、そしてロシアへと繋がり、東ローマ帝国ビザンチン文化圏はすべてコンスタンチノーブルを嚆矢とするロシア正教圏である。

 ところが、トルコの南側から東へ目を転ずれば、イスラエルを除いて、こんどは全てがイスラム圏となる。つまりトルコはキリスト教文明とイスラム文明が交わる要衝であり、国際政治的には重要な国家となる。

  イスラム回帰のトルコは何処へいくのか、という懸念が欧米各国に拡がる。

 だが、宗教戦争というよりもトルコはナショナルな価値観を尊重し始めるという国風文化への回帰であり、自然の流れととらえるべきではないだろうか。

世界は、ナショナルな価値観を重視し始めている。

トルコのエルドアン然り、ロシアのプーチン然り、アメリカのトランプ然り、日本の安倍首相然り、マレーシアのマハティール然り。

その一方でナショナルな価値観を重視しない人たちもいる。

筆頭は、先進国のオールドメディアということができるだろう。