皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も皆様とご一緒に、中国について考えてまいりましょう!
今日の話題は、香港の行政長官、皆様こんにちは
蓬田でございます!
今日も皆様とご一緒に、中国について考えてまいりましょう!
今日の話題は、香港の行政長官、林鄭月娥(りんていげつが、写真)についてです。
1957年(昭和32年)香港生まれ。
本籍地は浙江省とされています。
香港大学を卒業。香港政庁に就職しました。
結婚前の名前は「鄭月娥(ていげつが)」したが、結婚後、夫の姓である「林」を付けて、今の名前となっています。
中国圏では、女性は結婚後も元の姓をそのまま使います。
このように夫の姓を冠して使うケースも、少ないですがあります。
英語名はキャリー・ラム。
香港人は通称として、英語名を付けるのが習慣です。
台湾人も年配の人以外は、多くの人が英語名を付けています。
香港人は英語名を普通に使用しますが、台湾人はほとんど使いません。
林鄭月娥は、2017年の行政長官選挙で、対抗馬の曽俊華を破り当選しました。
香港の行政長官選挙は、選挙委員による間接選挙です。
議員や産業界などの代表からなる選挙委員(定数1200人)が投票します。
選挙委員の多くは親中派です。
2017年の行政長官選挙では、有効投票数1163のうち777票を獲得。
対抗馬の曽俊華を大きく引き離しての当選でした。
しかし、事前に行われた世論調査では曽俊華がトップで、林鄭月娥は大きく差をつけられていました。
こうしたことからみても、選挙は香港人の民意が反映しているのか疑問です。
林鄭月娥は夫、子供たちを含めてイギリス国籍を持っています。
イギリス政府は、近く家族全員のイギリス国籍を剥奪すると発表しました。
中国への対抗策の一環でしょう。
香港は1997年(平成九年)、主権がイギリスから中国へ返還され、中国の香港特別行政区となりました。
1984年(昭和五十九年)、英中共同声明で、中国の政治制度は香港に持ち込まず、香港の資本主義の制度は50年間維持するとなっていました。
しかし、中国は2017年(平成二十九年)、共同声明は「意味をなさない歴史的な文書」として、香港の実質的中国化を宣言。
以来、中国の影響、圧力が強まっていきます。
現在、香港の行く末が非常に不安な状態です。
香港人は、強まる中国の圧力を受け入れる香港特別行政区政府に対して、反政府活動を展開。
これに対して、中国は「国家安全法」を導入して、反政府活動をを抑えようとしています。
こうした政治的に非常に不安定な香港のトップにいるのが林鄭月娥です。
林鄭月娥は本音では、行政長官を辞職したいのでしょう。
しかし、北京とのこれまでの関係もあり、辞めるに辞められないのではないでしょうか。
持っていたイギリス国籍も家族もろとも剥奪されるとなって、林鄭月娥の進退も窮まっているようにみえます。