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楽器演奏:休符とは「休み」ではない
楽譜にある休符 僕はながいあいだ勘違いしていた 休符は「休」という漢字があるので 音を出すことを「休む」のだと思ってた でもひとりで練習してたり バンドで演奏してるとき 休んでしまうと どうも具合がよ …
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令和五年お盆朝5:56
2023/08/15 -POEM, YOMO-PROSE
東に向いている窓から一直線に差し込むオレンジ色の陽が、ダイニングテーブルの上で原稿を書いている俺の手の甲をじわりと温める。 陽はじわじわとしていが、急に力強く熱さを増した。 手元が眩しくなって目をそら …
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虹が立つ 坂村真民 お盆の詩
2023/08/14 -POEM
あれ父ちゃん 虹が 虹が と子らがさけぶ 東の山に立つ 七色の虹 霊迎える日の夕べ 子らと仰ぐ 虹の架け橋 ああ父も母も茜も あの橋を渡り 会いに来ますか
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永訣の朝 宮沢賢治
2023/08/14 -POEM
けふのうちに とほくへいつてしまふわたくしのいもうとよ みぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ (あめゆじゆとてちてけんじや) うすあかくいつそう陰惨(いんざん)な雲から みぞれはびち …
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朝のリレー 谷川俊太郎
2023/08/14 -POEM
カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているとき メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている ニューヨークの少女がほほえみながら寝返りをうつとき ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする この地球では …
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朝 谷川俊太郎
2023/08/14 -POEM
また朝が来てぼくは生きていた 夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た 柿の木の裸の枝が風にゆれ 首輪のない犬が日だまりに寝そべっているのを 百年前ぼくはここにいなかった 百年後ぼくはここにいないだろう …
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朝がくると まど・みちお
2023/08/14 -POEM
朝がくると とび起きて ぼくが作ったものでもない 水道で 顔をあらうと ぼくが作ったものでもない 洋服を きて ぼくが作ったものでもない ごはんを むしゃむしゃたべる それから ぼくが作ったものでもな …