いま私は高校数学Ⅰを勉強し直している。

展開や因数分解の考え方は、社会、歴史、経営、人間関係の理解に広く応用できる。

わたしは最近、自分なりに数学を学び直している。

そのとき意識しているは、

変わるものと変わらないもの

複雑なものを整理すること

構造を見ること

である。

展開とは何か

展開とは一見ひとつにまとまって見えるものを、構成要素に分解して中身を見ることだ。

歴史で考える。

例えば「江戸時代」。

政治

経済

交通

農業

文化

国際関係

が絡み合っている。

「江戸時代はなぜ長期間続いたのか?」という問いに対して、「展開」を行い考察する。

幕藩体制

参勤交代

街道整備

米経済

寺子屋教育

などに分けて考えることは、発想としては展開に近い。

因数分解とは何か

一見バラバラに見える現象について、共通原因や共通構造を見つけることだ。

事業で考えると、例えばサイトの

PVが減った

問い合わせが減った

広告収入が減った

という現象が起きたとする。

表面だけ見ると別々の問題だが、分析すると検索順位低下という共通原因に行き着くかもしれない。

これはまさに因数分解だ。

人間関係で考える。

怒りやすい

頑固

人付き合いが苦手

という特徴の人がいるとする。

深く見ると「傷つきやすい」という性質から説明できるかもしれない。

これもまた因数分解だ。

陽明学で考える。

陽明学は、さまざまな徳目を説くが、王陽明は最終的に「良知」という一つの根本原理にまとめようとしたと言える。

これは思想史的に見ると、非常に大きな因数分解だ。

逆に、良知とは何かを考えるために、具体的な事例へ展開していく。

こちらは展開だ。

展開と因数分解は往復運動

展開は、複雑な現実を細かく見る。

因数分解は、その背後にある共通構造を見抜く

優れた歴史家、優れた経営者、優れた思想家、みなこの往復をしている。

ピタゴラスは「万物は数である」と説いた。この考えは突き詰めれば「世界の複雑な現象の背後に共通の構造がある」という信念だ。

わたしはいま式の計算を面白いと感じている。

計算そのものが面白いというより、計算することで、世界を整理し、構造を見抜く練習になっているという実感があるからだ。

展開は「分析」、因数分解は「統合」

優れた研究者は、分析と統合を何度も往復しながら理解を深める。

数学Ⅰの式の計算は、一見すると単純な計算練習だ。しかし、見方を変えると、複雑な世界を分析し、本質的な構造を見抜くための思考訓練なのだ。

R&B OYAJI YOMO