皆様、こんにちは
蓬田でございます!
きょうから、国を愛する「愛国」の歌をご紹介していこうと思います。
日本にはこれまでたくさんの「愛国」の歌が詠まれてきました。
少しずつご紹介できたらと思います。
皆様にとって、感じるところがありましたら幸いです!
1回目は、大葉子(おほはこ)という女性の歌です。
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韓国(からくに)の
城(き)の上(へ)に立ちて
大葉子(おほはこ)は
領巾(ひれ)振(ふ)らすも
日本(やまと)へ向(む)きて
大葉子(おほはこ)
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では、簡単に解説します。
欽明天皇二十三年、新羅は任那(みなま)に攻め入りました。
我が国は任那救援に軍を派遣しましたが、武将、調吉士伊企儺(つき の きしいきな)は捕らえられます。(吉士が姓)
捕虜となった伊企儺は褌(はかま)を脱がされ、尻を日本に向けて、「日本(やまと)の将(いくさのきみ)、我が臀肉(しり)を食らえ」と言うように強要されました。
しかし、伊企儺はこれに従わず、逆に「新羅王、我が臀肉(しり)を食らえ!」と叫び殺されました。
まことに毅然とした態度、こうありたいものです!
下にある絵は、大蘇芳年(月岡芳年)の《伊企儺》です。
伊企儺の妻、大葉子も捕らえられましたが、伊企儺同様、毅然として屈することなく、上の歌を高く歌い上げたといいます。
「領巾(ひれ)振(ふ)らすも」は、「領巾振るも」と同じ意味です。
この逸話は、「日本書紀」巻十九に出ています。
ちなみに、豊臣秀吉は、小牧・長久手の戦いで、自分の尻を叩きながら「敵の大将、これを食らえ」と叫んでいます。
同じなのが、面白いですね!
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如何でしたしょうか?
わたくしたちの日本が、幸せを取り戻すことを願ってやみません。
