2022年12月1日撮影



はるか遠くまで見渡す限り広がる広大な土地。
戦争中、帝国海軍の戦闘機「雷電」の主翼を生産していた日本建鐵の跡地だ。
雷電は、米軍爆撃機B29の迎撃用局地戦闘機として開発された。
三菱が主に生産しており、476機製造した。
このほか、ここ日本建鐵で生産した主翼を、胴体を製造している海軍高座工廠(神奈川県高座郡相模原町(現・座間市)、跡地は現在日産自動車座間事業所)へ運び、高座工廠で機体を組み立てた。
海軍高座工廠での製造数は、米軍調査団の資料では約130機、高座工廠飛行機部技手の早川金治の回想では50~60機、海軍省と軍需省の資料の突合せでは約90機となっている。